正直に言うと、
調べてばかりで、
全然進んでいない気がしていた。
行動できていない自分を見て、
またダメだな、と思う日もあった。
それでも私は、
調べるのをやめなかった。
一度閉じたページを、また開く。
前に読んだ記事を、もう一度読む。
「今日は何もしなかったな」
そう思う日でも、
頭のどこかでは、
ずっと考えていた。
どうして、
ここまでして調べていたんだろう。
答えは、
驚くほどシンプルだった。
このまま何も知らないまま、
時間だけが過ぎていくのが、
嫌だった。
何もしない未来を選ぶのが、
怖かった。
失敗するかもしれない未来より、
何も選ばないまま年を重ねていくほうが、
ずっと怖かった。
だから私は、
まだ踏み出せなくても、
せめて目をそらさなかった。
調べ続けることは、
派手じゃない。
成果も、すぐには見えない。
でも、
心は確実に動いていた。
知らなかった言葉に少し慣れて、
見えなかった世界が、
ほんの少し広がって。
「もしかしたら、私にも」
そんなふうに思える瞬間が、
前より増えていた。
それはもう、
前と同じ私ではなかった。
何もしていないようで、
ちゃんと変わっていた。
一歩じゃなくてもいい。
半歩でも、
立ち止まりながらでもいい。
そうやって、
自分なりのペースで進むことを、
私は初めて、自分に許した。
だから今日も、
私は調べている。
まだ答えは出ていない。
でも、戻る気もない。
それだけで、
今はもう、
十分なんだと思えた。