クラウドワークスに登録して、
最初に目に入ったのは、
太字で書かれた
「未経験OK」という言葉だった。
画面の上のほうに、
何度も現れるその文字を、
私は少し距離を置いて見ていた。
正直、
すぐには信じられなかった。
そんなうまい話、あるだろうか。
本当に、私でもできるんだろうか。
期待よりも先に、
胸の奥に、不安が浮かんできた。
これまで見てきたのは、
「経験者歓迎」
「即戦力の方を求めています」
そんな言葉ばかりだった。
だから、
未経験でもいいと言われると、
逆に怖くなる。
本当は、
できる人向けなんじゃないか。
初心者は、
最初から対象外なんじゃないか。
そんなふうに思いながら、
案件ページを開いては閉じ、
閉じては、また開いた。
スクロールする指が、
何度も止まる。
でも、
文章をゆっくり読んでいくうちに、
少しずつ、見え方が変わってきた。
最初から完璧じゃなくていい。
丁寧に作業してくれる人。
きちんと連絡が取れる人。
そこに書いてあったのは、
特別なスキルよりも、
姿勢や、向き合い方のことだった。
それに気づいたとき、
肩のあたりの力が、
ふっと抜けた気がした。
未経験OKって、
「何もできなくていい」
という意味じゃない。
これから覚える気がある人ならいい。
そういう人を、探しているんだ。
そう思えた瞬間、
さっきまで疑ってばかりだった自分が、
少しだけ、恥ずかしくなった。
信じるって、
何もかもを疑わないことじゃない。
ちゃんと読んで、
ちゃんと考えて、
それでも一歩、前に出てみること。
怖いままでもいい。
不安が残っていてもいい。
それでも、
「やってみたい」という気持ちが、
ほんの少しでもあるなら。
その気持ちは、
大事にしていいんだと、
初めて思えた。