ある日の夕方、何気なくカレンダーを見た。
特別な理由はなかった。
ただ、次の予定を確認しようと思っただけだった。
でも、そこで手が止まった。
「……あれ?」
空白が、思ったより少ない。
作業時間を書き込んでいるわけでもない。
成果を記録しているわけでもない。
それでも、
「完全に何もしなかった日」が、確実に減っていた。
以前は違った。
やろうと思って、やらなかった日。
結局、何も触らずに終わった日。
自己嫌悪だけが残った日。
それが、今は少ない。
5分だけ画面を開いた日。
チェックリストを一つだけ消した日。
途中でやめても、とりあえず座った日。
それらが、
「やらなかった日」ではなくなっていた。
胸の奥が、じんわりと熱くなる。
「続いてる……?」
気づいてしまうと、少し怖かった。
壊れてしまいそうで。
期待してしまいそうで。
でも、事実はそこにあった。
私はもう、
“やらないことが普通”の場所には、いなかった。