画面を見つめながら、
指が止まった。
何度読んでも、
意味が入ってこない。
以前なら、
ここで閉じていた。
「私には無理だ」
そう決めて、
分からないまま置いていく。
でも、この日は違った。
分からない。
それを、
はっきり認めた。
恥ずかしさが、
一瞬、喉に引っかかる。
「こんなことも分からないの?」
そんな声が、
頭の中で聞こえる。
それでも、
私は文章を打った。
「ここが分からないです」
「どこから考えればいいですか?」
送信ボタンを押すまで、
心臓が少しうるさかった。
返事が来るまでの時間は、
やけに長く感じた。
でも、返ってきた言葉は、
責めるものじゃなかった。
「大丈夫ですよ」
「ここは、誰でもつまずきます」
その一文で、
肩の力が抜けた。
分からないと言えることは、
弱さじゃなかった。
進もうとしている証拠だった。
一人で抱え込むより、
ずっと前に進める方法だった。
その日、
私は少しだけ、
“学ぶ側の自分”を許せた。