作業中、思考は相変わらず騒がしい。
これでいいのか。
もっと効率のいいやり方があるんじゃないか。
今やっていることは、意味があるのか。
何度も、何度も、迷う。
画面を見つめたまま、止まりそうになる。
以前なら、ここで終わっていた。
「分からない=やめる」
それが、私の長年の癖だった。
でも、この日は違った。
迷いながら、指は動いていた。
不安を抱えながら、次の行を打っていた。
正解じゃなくてもいい。
確信がなくてもいい。
「今できること」を、
ただ続けていた。
手が止まらなかった理由は、分からない。
気合いがあったわけでも、覚悟が決まったわけでもない。
ただ、
止まらなかった。
その事実が、静かに、でも確実に、
私を前に押していた。