日. 1月 11th, 2026

結果から言うと、
今回は、不合格だった。

メールを開いた瞬間、
胸の奥が、ぎゅっと縮んだ。

画面に並んだ文字を、
一度では理解できなくて、
もう一度、ゆっくり読み直した。

「あ、だめだったんだ」

思っていたより、
声は出なかった。

やっぱり簡単じゃないよね。
そんなふうに、
どこか納得する気持ちもあった。

ほんの一瞬だけ、
やっぱり私には無理なのかな、
という考えも浮かんだ。

でも、それは長く続かなかった。

椅子に座ったまま、
スマホを置いて、
少しだけ、天井を見上げた。

部屋は静かで、
さっきまで気にしていた通知音も、
もう鳴らなかった。

不思議なことに、
時間が少し経つと、
心の中は、思っていたほど暗くなっていなかった。

それよりも先に、
別の感覚が、じわっと広がってきた。

「ちゃんとやったな、私」

怖くて、
何度も応募画面を閉じたこと。
Zoomでは、
緊張しすぎて声が震えたこと。
結果を待つ時間が、
あんなに落ち着かなかったこと。

全部、ちゃんと覚えている。

それでも私は、
逃げなかった。

ずっと、
「できない理由」ばかり探していた私が、
今回は、
「やってみる」を選んだ。

それだけで、
今までの自分とは、
少し違っていた。

不合格は、
失敗みたいに見えるかもしれない。

でも、
何もしなかった頃の私に戻りたいか、
そう聞かれたら。

答えは、はっきりしていた。

――戻りたくない。

だって今の私は、
応募の仕方を知っている。
仕事の話を聞いた経験もある。
怖かったけど、
それでもできた、という感覚を、
もう知っている。

それは、
合格した人だけが持てるものじゃない。

落ちた私の中にも、
確かに残っているものだった。

今回は、ご縁がなかった。
それは、事実だ。

でも、
それで全部が終わったわけじゃない。

むしろ私は、
ここで初めて、
「また挑戦してもいい自分」になれた気がしていた。

結果よりも、
行動したこと。
立ち止まりながらでも、
前に進んだこと。

その事実を、
ちゃんと認めてあげたいと思った。

スマホを伏せて、
深く、息を吸う。

胸の奥に、
小さな、でも確かな感覚が残っていた。

だから今、
私は胸を張って言える。

合否に関係なく、
この一歩は、やってよかった。

そして、
たぶん。

ここが、
本当のスタートなんだと思う。

投稿者 minatsu

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